前期高齢者納付金
65歳以上75歳未満の高齢者(前期高齢者という)の医療費については、国民健康保険と被用者保険間で医療費負担の不均衡が生じるため、保険者間で財政調整が行われます。
前期高齢者納付金
65歳以上75歳未満の高齢者(前期高齢者)は、定年退職などで会社を退職した後に国民健康保険(市町村国保)へ加入することが多く、そのため、国民健康保険における高齢者医療費負担は、他の医療保険者より大きくなります。
この医療保険者間の負担の不均衡を解消するため、各保険者の前期高齢者加入率に応じて負担を調整する仕組みが導入されています。
調整は、各保険者の前期高齢者の加入率と、全保険者の前期高齢者の平均加入率を比較して行われます。前期高齢者加入率の低い健康保険組合等は、「前期高齢者納付金」を負担することになります。
前期高齢者にかかる財政調整

- ※全国高齢者医療・国民健康保険主管課(部)長及び後期高齢者医療広域連合事務局長会議
令和3年3月保健局高齢者医療課説明資料を基に作成 - ※数字は令和3年度予算ベース
当組合が支払う前期高齢者納付金
POINT
- 前期高齢者納付金は、各被保険者の前期高齢者の医療費を基に、全保険者平均前期高齢者加入率の15.5%まで負担します。
- 当組合の加入率は6.8%ですので、前期高齢者納付金は8.7%分となり、実際の前期高齢者医療費の2.2倍を負担することになります。

- ※令和2年度後期高齢者支援金徴収額等決定状況(社会保険診療報酬支払基金)を基に作成
コラム
Column
Column
- 前期高齢者納付金を減らすには
高齢者(65歳~74歳)の方に元気で健康に過ごしてもらう
- 規則正しい生活
- 適度な睡眠や運動を心がける
- バランスのとれた食事
- 減 塩
- 節 酒
- 肥満の予防、改善
- 禁 煙
- 口腔ケア、歯磨き
高齢者の医療費節減に努める
- ジェネリック医薬品を活用し医療費を減らしましょう。
- 安易な“はしご受診”や“時間外受診”はやめましょう。
- かかりつけ医を持ちましょう。
- お薬手帳を薬局でもらい服薬履歴をチェックしましょう。病院、薬局へ行くときは必ず持参しましょう。
- 柔道整復師(整骨院・接骨院)は適正に受診しましょう
(健康保険が使えるのは、骨折・脱臼・打撲及び捻挫のみです)
- ご存知ですか?『コンビニ受診(時間外)』で病院にかかるとこんなに加算されます!
当組合では、医療費適正化対策の一環として、診療時間内での受診を推進しております。家計の負担にならないためにも、領収書を必ず確認し診療時間内での受診をしましょう!
前期高齢者にかかる財政調整

- ※日曜日及び祝日、年末年始
- 「時間外」の時間範囲は、医療機関・調剤薬局ごとに異なりますので、受診する際は、医療機関・調剤薬局に確認しましょう。
診療時間内(夕方6時まで)に受けましょう

- ※調剤薬局でも、時間外・休日・深夜には割増料金が加算されます。
(調剤料が2倍から3倍になります。) - ※医療機関の規模(救急病院)等により加算金額は異なります。
- ※緊急時などやむを得ない場合以外は、できる限り診療時間内の受診・処方された薬の受取りを心掛けましょう。
- ※一般の200床以上の病院についても、初診5,000円(歯科3,000円以上)、再診2,500円(歯科1,500円)以上の自己負担がかかる場合があります。